
あなたの*ブックやポートフォリオサイトってありますか?
*ブック=プリントを台紙に貼ってファイリングしたポートフォリオ
ポートフォリオには依頼主(クライアント)へあなたを伝えるのに大切な役割を担っています。
人柄やその人の雰囲気、力量や感性、ユニークさ(独創性)までが伝わります。
しかし面会が困難な場合は、オンラインで閲覧できるポートフォリオサイトが代用になります。
ポートフォリオサイトはいつでもだれからもアクセスできる即時性・即効性のため『ブック』と呼ばれるポートフォリオよりいくつかのアドバンテージがあり、その必要性・メリット・制作手段の解説です。

ネットで作品や実績を公表するメリットには・自己の客観視 ・仕事の受注 ・上達の高速化があり、最上の一手だと考えます。
もしまだ作っていなようでしたら、どんなレベルのフォトグラファーでも作るに遅いということはないので今すぐに作ってみましょう。
こんなことを考えていましたか?
・SNSには投稿しているけど、スキルの全体像を見せるツールで悩む
・SNSの匿名性は魅力、だけど自分の名前を売っていく段階
・自分を伝えるための確固たるツールを持ちたい
・ブックやPDFでは作ってあるけどサイトには出来ていない
フォトグラファーがポートフォリオサイトを作る理由
結論から述べますとポートフォリオサイトがないと、
撮影受注の機会を逸しやすいのです。
クライアントの視点

フォトグラファーの得意分野を知りたい
ポートフォリオサイトを見ればフォトグラファーの力点は伝わるもの。
フェイス・トゥー・フェイスで説明を受けながらよりも把握しやすい可能性もあります。
ウェブ上で判断せざるを得ないため
多忙、遠方などで面会の調整が困難であったりすることはままあります。
人に会うのが苦手だったり、ストレスに感じることもあるでしょう。
会うべきか事前に判断したい
まずポートフォリオサイトを見てから面談に進むか決めるクライアントも少なくありません。
つまりこのような依頼主には、ポートフォリオサイトが無ければ箸にも棒にも掛からないのです。
適材適所でフォトグラファーを選びたい
クライアントは常に何人かの候補の得意不得意を見極めておいて、
プロジェクトやミッション毎にフォトグラファーを選ぼうと考えています。
定休日、出張予定、撮影日などのスケジュールを確認できるから
撮影内容やクライアントによってはフォトグラファーのスケジュールをサイト上で把握して予約する人もいます。
いちいちフォトグラファーと連絡を取るよりストレスが少ないからです。
フォトグラファーの視点

ネット上で常に、しかもワールドワイドに自分を紹介できる
自宅やオフィスに居ながらにして世界中に見てもらえるし、自分が地方や海外に出張中でも、
実績や作品をニーズに応じて紹介できます。
作業スペースを必要とせず、パソコンやマック、モバイル端末でも作れる
プリントアウトや印画紙を切り貼りする作業スペースを必要としないので、
場所要らずで手軽なのでポートフォリオサイトを作らないともったいないかもしれません。
実績が瞬時に伝わる
間を置かず相手の眼に触れるのは他のフォトグラファーより一歩早く自分が伝わり、
撮影獲得に有利に働くことを意味します。
出張予定、撮影日などのスケジュールを確認してもらえる
撮影獲得に有利に働きます。クライアントのディシジョン(決定)につながる要素として、
ホテルの空き室状況のようにスケジュールの掌握はクライアントのストレスを軽減するからです。
撮りためた作品や成果をまとめることで自分のスキルの全体像を俯瞰できる
ネット上で作品の販売ができる
作家性の高い芸術的な写真が溜まっていれば、販売につなげることも可能です。
下の「お勧めツール」で紹介するペライチでは、販売ページやショッピングカートの設置も可能です。
ポートフォリオサイトを作るメリット

志向や実力、個性が即座に伝わる
ポートフォリオサイトの良い点は何といっても即効性でしょう。「鉄は熱いうちに打て」のことわざにあるように、
相手の気持ちが盛り上がって冷めていない時期に見てもらえることは大きなアドバンテージと言えます。
人柄も伝われば「この人に任せたい」と思われる
ウェブサイトやウェブページといっても丁寧な人柄やものごとを伝える能力は伝わります。「名は体を表す」ではありませんが、ある程度の人となりは伝わるので、「任せてもいいかも」と感じてもらうことも可能です。
クライアントの引き出しに入る
クリアーファイルに実績と作品をまとめて提出するように言って来たデザイン事務所や編集室がありました。これは適材適所でフォトグラファーをチョイスするためにオフィスのキャビネットに数名のデザイナーやライターで共有するためです。現在はウェブサイトをパソコンのブックマークや共有サーバーのデータベースにストックしておいています。
依頼フォームやショッピングページ、カートを設置できる
ショッピングページやカートが用意されているウェブサイト制作サービスもあります。
撮影依頼の受注以外に作品や写真集、著書を販売することが可能です。Word Pressでもプラグインによって販売ページの設置が可能になります。
問い合わせフォームや依頼フォームを設置できる
フォームを設置すればインタラクティブなコミュニケーションへの発展が可能です。

メールアドレスをポートフォリオサイトに記載するとスパムやフィッシングメールが増えてしまいます。
その点で問い合わせフォームはその心配はありません。
撮影時から時を経て客観的に自分の作品を俯瞰できる
ポートフォリオサイトを作るにはそれまでストックしておいた作品や成果を整理し、その中からベストや最適な画像を選ぶ必要がるので、ストック全体を見回す機会に恵まれます。この作業を通して自分を見つめ直したり、自分を他人に正確に伝えるための客観的な観察も可能になります。
紙のポートフォリオで出てしまう雑な性格や不器用さをしまっておける
どんなポートフォリオにするかにもよりますがプリントアウトや印画紙を貼りつける作業には台紙に対して曲がっていたり傾いていないための正確さと集中力が必要とされます。ウェブサイト上のポートフォリオは自動的に真っ直ぐにきれいにまとめることが可能なので、誰にでもある雑さや不器用さが表れにくいと言えます。
終始データ運用なので紙のポートフォリオよりも更新を楽に、しかも迅速に行える
ポートフォリオサイトにも印画紙やフィルムのスキャニング作業は生じるかもしれませんがデジカメで撮られたり、すでにデジタル化してある画像でサイトを作り始めるのであれば、データのプリントアウトや台紙への糊付け、ファイリングの作業は省くことが出来ます。

ポートフォリオサイトづくりに役立つおすすめサービスやツール
ペライチ
- 直感的なサイト構築が可能
- 多様で美しいテンプレートから選べる
- ファビコンを独自設定可能
- ショッピング、カート機能がある
- (撮影依頼者のために)予約機能がある
- 独自ドメインの取得が可能
- 無料試用期間(1ヶ月)が過ぎると上部に広告が入る
フォトノオト(本ブログ)の案内サイトはペライチ(無料)に登録してだいたい30分で作りました。⇒https://peraichi.com/landing_pages/view/photo-note
Word Press + テーマ
Word Press は完全無料。
私は以前はHTML、CSS、JavaScriptなどでウェブサイトを作っていたので、
何かにつけ労力が要りましたが、現在はWord Press があるので直感的に、
質の良いサイトを苦労なく作れるようになりました。
Word Press
便利そうだ分かっていても聞き慣れなかった「ワードプレス」という言葉に抵抗がありました。
しかしこのブログをスタートするにあたって、
X-サーバーの分かりやすい案内でインストールを進めたら「あれよあれよ」と使えるようになったので、
「さてテーマをどうしよう」という次のステップにすぐに移れたのです。
テーマのインストール
Word Press でのサイト作りには、「テーマ」をインストールする必要があります。
テーマには無料と有料のものがあります。
ちなみに当サイトはWordPressを簡単にインストールできるX-サーバーを利用し、
テーマには見やすく直感的に美しいサイトを作れるうえ、
細やかなカスタマイズが可能なテーマ: SWELLを使用しています。
*サーバーについては Konoha WING もおすすめです(説明は割愛しますが公式サイトをご覧になってください)。
≫ エックスサーバーを見てみる
≫ SWELLを見てみる
高速インターネット回線
相手の閲覧デバイスがパソコンだと想定すると、ポートフォリオサイトもパソコンで作り込むのがベスト。
なぜなら相手と同じ見え方でプレビューできるからです。
現在ご自宅やオフィスにインターネット回線が来ていないようでしたら、高速ネット回線の設置を考えてみましょう。

ちょうどキャッシュバック額が大きなNTTフレッツ光の広告があるので紹介しておきますね/
ポートフォリオサイトの活用方法
クライアントに直接会いに行くのに匹敵するか、
それ以上の付加的な効果をポートフォリオサイトは発揮することも可能です。
メールの本文にリンクを載せる以外にもさまざまな活用方法があります。
名刺にポートフォリオサイトのアドレス(URL)を記載する
URLはできるだけ読みやすく、かつ短く。
というのも名刺を見てウェブブラウザにタイピングする苦労を減らすためです。
メールの署名欄にURLを載せてポートフォリオに遷移させる
メール本文の下、署名欄にURLを記載します。
打ち合わせや提案、お礼や報告のメールを読んでもらう度に高確率で眼に触れます。
クライアントの必要に応じてポートフォリオサイトを見てもらえるので、
日常のコミュニケーションの中で「こんなこともできるのか」、「今回はこの人がベストだ」、「この人もメンバーに加えよう」、
となってチャンスが広がります。
SNSのプロフィール欄にURLを添える
ご存じのとおりユーザーの信頼性を担保してコミュニケーションをより円滑にするために、
どのSNSにもプロフィール欄が用意されています。
Facebook、Twitter、Instagram、LinkedIn、Pintarest、いずれのSNSでも時としてプロフィール欄を閲覧されてフォローする/しないを判断されます。
ブック(紙のポートフォリオ)やPDFと掲載画像を共有する
クライアントと面会の場合はブックと呼ばれる画像をプリントアウトしたポートフォリオをできるだけ持参するべきです。
また事前に1ファイルに集約したPDFの提出が求められることもあります。
これらの制作に使う作品とポートフォリオサイトの画像に流用すれば一斉に2~3種類のポートフォリオが出来上がります。
プリントとPDF、ウェブサイトでは最適な解像度異なります。
元画像の置き場所フォルダとは別に「プリント用」「サイト用」などとフォルダを新設して、それぞれの解像度、フォーマット(縦横比)の画像を保存していきましょう。こうすると後で作品を差し替える際に大変便利です。
すでにお使いと思いますが解像度/縦横比の変更にはフォトショップが特に便利だと感じています。
ちなみに私は講師でもあるのでアカデミックで活用しています。学生さんはもちろんのこと、教育関係者でしたら申請によりアカデミック利用が可能になります。また、クラウド版のPhotoShopは常に最新版を使えたりパソコンのスペックに合わせて旧バージョンを維持できるので、単品購入して定期的にアップグレード(有料)を行うよりも、断然コスパが良いことが分かっています。
自分の写真を客観的に見つめるツールとして
クライアントと同じ目線で自分のポートフォリオを閲覧すれば、
自分のスキルや感性がどう見えているか想像できます。
それだけでなく他人に迎合しないまでも自身の写真を外側から見ることは、
フォトグラファ―としてだけでなく全人的に成長するための重要な糧(かて)になります。
タイムリーな情報の発信源としてのブログを含める
SNSへのリンクだけでなくタイムリーな情報や思考、
つぶやきを発信しているブログへのリンクも載せることで、
人柄や日々の活動も伝わって実際に会うのと同等かそれ以上の共感や好感を得られます。
ポートフォリオサイトのヒント
依頼主はその上司や先輩、同僚に、自身が選んだフォトグラファーを「推した」根拠を問われる可能性を常に念頭に置いています。
そのような依頼主の顔をつぶさないためにも、以下のことに留意してほしいと思います。
- 写真撮影の最低限の知識がある
- 好きな写真家を最低一人は言える
- 得意とは言いきれないまでも、その分野の第一人者を目ざしている

特に①の基礎的な知識については当ブログ(フォトノオト)のClass Room からも獲得できる用意がありますので、
自身の知識に漏れが無いかチェックしたり、この機に更に腕を上げるのにも活用してください。
よくある質問:FAQ
まとめ
現在のネット社会という大空に向けてポートフォリオサイトは、
フォトグラファーが飛び立つための滑走路になるかもしれません。
飛び上がったのち巡行するのにもちょうど良い、大きな気流が上空に流れていないとも限りません。
ポートフォリオサイトを間を置かず世界中で閲覧可能なので常々新しい出会いに巡り合える可能性も出てきます。
この記事を最後まで読んだこの機会に、シンプルでさっと伝わるようなポートフォリオサイトを、
感触を掴むためだけでも収穫がきっとあります。是非楽しみながら作ってみましょう。
なお差しでがましいですが、骨太で説得力あるポートフォリオサイトにするために、
本ブログ『フォトノオト』には学びに富む記事が集まっているので、どうぞご覧になってみて下さい。