レンズ選択で迷っている人、どんなレンズを買うか考えている人、
以下の疑問って感じていませんか?
・何を基準にレンズを選択すべきか?
・レンズの「焦点距離」とは?
・画角と焦点距離の関係を知りたい
交換レンズの購入や撮影に持っていくレンズでよく悩む読者に向けて、レンズを決定する数値=焦点距離をどのように見つけるか。 撮影対象(被写体)に対して的確なレンズ選びを解説。
この記事を読むと、レンズ選択で悩んだり困らなくなり準備や現場で即座にレンズを決められるので、時間短縮にも無駄な買い物の解消にもなります。
レンズ選びの正解を解説【見え方⇒画角⇒焦点距離⇒レンズ決定】
意外と知られていない、もっとも的確で無駄がないレンズ選びのステップです。
- 被写体の見え方を決める
- 【画角=写す範囲】を決める
- 【焦点距離=レンズ】を選ぶ
被写体の見え方を決める
見え方の検討ポイント
- 写したい部位が隠れていない
- 背景と被写体が変に(誤解を招くような)重って無いか
- 動きや躍動感を表現できる撮影位置か
- 良い姿・形になっているか
例:ポートレイト
- 近づくと鼻が大きくなる
- 近づくと耳が見えなくなる
- 遠ざかると耳が大きくなる
- 近づくと迫力が出る
- 遠ざかると均整がとれた顔立ちになる
- 近づくと背景の広い範囲が画面に入る
- 遠ざかると背景が狭い範囲で画面に入る
【画角=写す範囲】を決める
見え方が決定されると次にどこまでの範囲を切り取るかを決めます。
【焦点距離=レンズ】を選ぶ
画角から焦点距離を求め、レンズを決定します。
画角と焦点距離の関係は次のトピックから解説します。
画角を決める焦点距離
焦点距離とは
無限遠から直進してきた光がレンズを通って一点に集まる点とレンズ中心までの距離が焦点距離とも言えます。
画角からレンズの焦点距離を決める
Figure.1 の イメージセンサーはフルサイズ(24㎜x36㎜)です。
APS-Cや他のイメージセンサーの場合はそれぞれのセンサーの長辺に比例させた焦点距離ごとの画角が解ります。
(例:上図fig.1の50㎜はAPS-Cなら35㎜です。下図Figure.2も参照)
画角計算はこちらも参照してください
撮影レンズ選びの秘訣
カメラ無しでレンズを決定する方法
「とりあえずカメラにレンズを付けてファインダーを覗いてみよう」はおおむね時間の無駄です。
カメラを構える前に焦点距離を決定できてしまえば、こんな時にも有効です。
- 悠長にレンズを付け外しする時間がない
- ズームレンズを使いたくない
こんな順序です。
- 肉眼で被写体と背景を観察してベストな見え方を模索
- 撮影範囲=画角を決める
- レンズの焦点距離がきまる
- 撮影開始
センサー大の枠を手で作る
カメラを使わずにレンズを決める、このような方法もあります。
- 自分の指でカメラのセンサー大の枠を作る(両手でも良いです)
- 画角(写す範囲)を決めながら被写体を枠に入れる
- その時、眼と枠の距離とおなじ焦点距離(のレンズ)で撮る。
まとめ
適格なレンズ=焦点距離を決定する決め手となる被写体の見え方の重要性が伝わりましたか?
「回りくどい」との指摘もありそうですが、被写体との距離を自由に選べる状況であるにもかかわらず「〇〇を撮るには何mmのレンズが良い」などの声に惑わされることなく、
まず被写体の見え方を重視▶画角▶焦点距離の順で適切なレンズを無駄なくスマートに選択してください。
この本でも写真強みや特長がわかります
写真講義
ルイジ・ギッリ (著)