「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、自分の心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」
『アルケミスト 夢を旅した少年 』(パウロ・コエーリョ)
・写真の上達が止まっている気がする
・写真に行き詰った原因って何だろう?
・上達しないのは原因があるはず
・写真やめようかな?
・「写真が上達してない」「上達を実感したい」と感じたり悩んでいる人に向けた打開策・解決策

「色々なことが分からなくなった・・・」って凄いです!
ちゃんと出発点に立ってい証拠です。
「上達してない」と思える感性
主観や思い込みも感性が優れているから
そのように思ったり気づいたこと自体に価値を見出してみましょう
Q&A

挫折とまでいかなくても、上達していないと感じた主な原因は理想と現実のギャップ気にし過ぎたこと。でも真剣に写真に取り組んでいなければそれ感さえ起きないでしょう。上達していないと感じたのは真剣に取り組んでいたからこそです。
上達していないと思った時の感情
写真学生時代と撮影アシスタント時代を振り返って筆者が「上達しない」と感じたのはこんな時…
でも、上達しているのか不安になったときは不思議といつもその後一段、写真が上達していたと自覚できた記憶があります。
上達している自分に気づけていなかっただけかもしれませんし不安になる度にやった以下のようなこと、
・本や写真誌を読んだ
・写真展を訪れた
・先輩に相談した
・新たに習慣にした
…などが役立ったためかもしれません。

上達しない原因を掘り下げて、次にステップアップにつなげる方法を列記しますのでチェックしてください。そうして今の感情をチャンスの踊り場に変えて次の高みへのジャンプ台にしましょう。
写真が上達しない原因 x 9選
原因として考えられる項目を9つ挙げます。誰にでも当てはまるとは限りませんが、ひと通りチェックしてみてください。
そしてもし合点が行く項目があれば…
- 加減を変える(増やす、減らす)
- やめる
- 逆のことをする
…などにより改善につながる可能性が高いです。
- 自分の長所や感性を生かし切れていない
- 良質の意見を言う人が身近にいなかった
- 目的意識が弱い
- 当初の期待値が高すぎる
- 写真への「好き」が足りない
- 学びが足りない
- 実践が足りない
- 誤った目標設定
- 写真がつまらなくなった
自分の長所や感性を生かし切れていない
(例)共感できる感性は長所です。
「〇✕を良いなと思ってレンズを向けた」。それだけでも写真の感性◎
そういった自分の長所に気づけなければ、どこを伸ばすかわからず上達が進まないのです。
良質の意見を言う人が身近にいなかった
- 自分は褒められて伸びるタイプだと思うのですが
- 客観的に自分が見えることは重要です。欠点を指摘されることよりも良い点を探してもらうとモチベーションアップに繋がります。辛口だけど褒めてもくれる人に自分の写真を見せてみましょう。
もしそんな人物が周囲にいなければ、自分が周囲の誰かの優れた点を見つけて褒めるように心がけましょう。そうすると同じように自分に接してくれるようになるし良い関係性も生まれるでしょう。
目的意識が弱い

- 写真を始めたきっかけを明確に思い出せません
- 目的意識はスターティングブロックにも進む方向を定める舵にもなります。もし目的なく始め、これまで惰性で来たのなら、あらためて、「何のために」、「写真を通じてなりたい自分」、など目的を洗い直して力強く蹴り出しましょう。
当初の期待値が高すぎる
撮った写真を褒められた、高価なカメラを手に入れた、感動をくれた写真家に心酔した、志望した写真学校に入学できた。そんなきっかけで期待が膨らみます。
しかし期待値が高い分、進歩を感じられないと落胆も挫折感も大きい。
でも原点に戻って、その位置からは少しずつ積み上げてきた分、高みに立っていることは忘れないでください。上達の積み上げは進行しています。
写真への「好き」が足りない
写真を好きな気持ちが萎えていると自分が撮る写真に向ける愛情も減って、客観的に上達を感じられなくなります。
好きな写真にあまり出会えていないということも考えられます。しかし、もし好きな写真に出会えくなったと感じるなら「写真を見る側」にいたのが、そこから進化して「撮る/見せる側」にすでに立っているからかもしれません。もう一度「自分は何が好きか、どんな写真を撮りたいか」について思いを巡らせましょう。これは「自分がどんな人間なのか/になりたいか」、「どんな自分を表現したいか}を考えるのと同じ意義の作業になると思います。
学びが足りない
インプットが足りていないかもしれません。
学ぶのを忘れて現場だけに集中していると、【学びx実践=上達】なので、
<0x1=0>となってしまい上達は積み上がりません。
実践が足りない
【上達=「学び」X「実践」】です。
実践を怠り、せっかく学んだことが身に着いていないのかもしれません。
学びの内容が正しかったか、自分に定着しているか。再現できそうかを実践によって確認しないと学んだことが無駄になってしまいます。
誤った目標設定
目的と目標は別物です。
目的はスタートを切って推し進める推進力に、目標はゴール。目指すべき到達点として重要です。
ゴールは見える場所に置きましょう。
遠すぎたり途中まで見えない目標だと疲れて迷い、挫折の原因となります。
英語的には「目的」は”for”
「目標」は”to”
…上達には for と to の両方が必要です。
写真がつまらなくなった
つまらなくてやる気を失い上達へのモチベーションも失せてしまうこともあるでしょう。人生を賭してやり続けるべきかは本人次第だし、写真との付き合い方も人それぞれです。「付かず離れず付き合っていくのもありだと思います。

私が気づいた「写真の強みや特徴」について、また「写真の魅力」についても記事に上げているのでモチベーションのために併せて役立ててください。


エピローグ
こちらも写真上達の悩み解決になりそう。「うまくいく人の考え方」です。
うまくいく人の考え方
- 準備が9割
- 決断は早く
- 責任は全て自分
- 素直に学び即行動
- 浪費はせず自己投資
- 100%の完璧を求めない
- 妬み、批判は時間の無駄
- ゴールから逆算して計画する
まとめ
本レクチャー記事は筆者が仲間のフォトグラファー達と共に過ごした時期に各員に上達への適切なアドバイスを出来たか、包括的に解りやすく伝えることが出来たかと振り返り、発展途上だったかつての自分にも助言をする内容になっています。
落ち込まず、嘆くことなく、諦めることなく、無理せず楽しくタスクを積み重ねてほしいと考えています。

